院長あいさつ

院長

 当院は昭和25年に旧平市並びに石城郡下29町村の組合立病院として発足、昭和41年、市町村合併が行われた際に組合は解散し、いわき市に移管されました。 市立病院であるにもかかわらず、地域住民に親しまれた「磐城共立病院」の名前は残され、現在に至っています。

 昭和40年代から60年代にかけて現在の施設が建設され、病院は大きく発展してきましたが、施設の老朽化、耐震性の問題などが指摘され、 新病院建設計画が立案され、現在、平成30年度開業を目指し、隣接地に新病院建設工事が始まっています。規模は700床、既存の25診療科を充実させ、 さらに総合診療、緩和医療などの機能を新たに加えるべく準備を始めました。

 当院のモットーは言うまでもなく、市民の健康を守る、高度先進・救急医療の推進であり、病院設立時よりの理念である「慈心妙手」の実現にあります。 新病院の建設に当たっては、カフェを配備した広々とした待合ホール、レストラン、コンビニエンスストアのほか、がん患者サロン、医療相談スペースを充実させるなど、 患者さんのアメニティーに配慮しました。また医療機器を一新し、スタッフの充実とともに最先端の医療体制を構築します。

 高度先進医療を推進するうえで、各診療科医師の間のコミュニケーションは重要です。新病院では全医師が一堂に会する総合医局制度を採り入れ、 それぞれのプライバシーに配慮しながら尚且つコミュニケーションの場となる共有部分を多く取り入れるようにしました。 また総合医局に医局秘書、医師事務補助者を効率よく配備することにより、医師の業務負担の軽減に努めます。 研修医には総合医局のほかに、専用の研修医室を設け、研修医相互のコミュニケーションの場所を確保しました。

 臨床研修に関しては、多くの症例を経験する従来型研修から、実技重視の実体験研修へとカリキュラム変更を進め、 当院で研修するスケールメリットを十分に生かせる内容にしました。

 平成29年度から新しい専門医制度による各診療科の専門医研修が始まりますが、当院では内科、外科、総合診療をはじめとする基本領域専門研修はもとより、 サブスペシャルティー研修(消化器、消化器外科、循環器、心臓血管外科、小児外科など)にも対応し、効率的に専門医資格を目指す体制を構築しています。

 また看護師をはじめとするコメディカルスタッフの就労環境、教育環境についても十分配慮し、時間外勤務ほか各種勤務手当の見直し、院内保育所の充実、 専門資格取得に対する援助などを積極的に行っています。

 団塊の世代が後期高齢者になる2025年に向けて、地域医療構想を策定することが求められていますが、 いわき医療圏の中核病院として地域の医療機関と協力体制をとり、「地域医療支援病院」としての役割を果たし、地域医療を守っていく所存です。

いわき市立総合磐城共立病院
院長  新谷 史明