人工関節センター

 当センターは人工関節手術を専門的に扱うことを目的に2010年(平成22年)5月に開設されました。
 人工関節手術の対象は、内服薬や関節内注射、理学療法でも改善せず、骨を切って関節の状態を改善させる骨切り術や関節形成術ではその成果が期待できない患者さんです。
 人工関節手術は、変形や破壊された軟骨や骨を切除し、金属やセラッミックでできた部品に交換し間にクッションとなるポリエチレンを置くもので、術後早期に痛みは改善し日常生活に戻れることが特徴です。問題点として術後の感染や耐久性がありますが、前者は手術時の環境の改善や抗菌剤の使用の工夫により改善され、後者は構成される部品の改善により約30年の耐久性が期待されています。
 2014年度は股関節105例、膝関節96例、肩関節19例の手術が行われました。手術時間は股関節では約1時間、膝関節は1時間30分、肩関節は2時間程度です。また入院期間は股関節では約2週間、膝関節や肩関節では2~3週間です。術後ベット上の安静は手術の翌日までで、車いすでトイレに行くこともすぐ可能になります。
 当院の特徴はコンピューターを用いた3次元の術前計画を行っていることと新型の人工肩関節手術を行っていることです。前者は以前には通常のレントゲンを基に行っていたものをコンピューターを利用して行うもので、これにより精密な人工関節の設置を短時間に行うことが可能になりました。後者は2014年4月から日本に導入されたもので肩甲骨に丸い半球状の部品を設置し、上腕骨に受け皿となる部品を設置する人工関節です。肩を安定させる筋肉の膜や骨の欠損が大きくても可能なことが特徴で、肩の挙上が難しかった方が術後は可能となります。
 関節が痛くてお困りで、もっと多くのことを知りたいと思われる方はご相談ください。

関連科 整形外科